2013年12月22日

昨日は、ありがとうございましたァ〜

 昨日、黒門亭へお越し下さいました皆様、ありがとうございました。稽古不足で恥ずかしい処をお見せして、ホントに申し訳ありませんでした。
 10月の中旬だったかと思います、黒門亭の出演依頼が来たのは。ネタ出ししてくれと言うので、何年か前から演ってみたいと思っていた『三井の大黒』と言ってしまいました。『ねずみ』は演りますから、『竹の水仙』と『三井の大黒』を覚えて三部作にしたいと思っていたンです。噺は勿論何度も聞いていますから、二ヶ月あれば出来るだろうと軽く考えていました。
 処が、11月に入って少し高座の仕事が増え、先週は自分の会が横浜であり、その稽古に追われる事となって、大黒の稽古が中々出来ませんでした。そして17日の釣り落としの会が終わり、やっと大黒の稽古を始めたンです。自分の甚五郎のイメージは、先代柳朝師の口調で演ろうと考えてました。と言うのは、『ねずみ』を柳朝師から教わったからです。なので、扇橋師の甚五郎と、チョット感じが違います。少〜しべらんめぇが入った様な感じかな。でも、江戸っ子にしちゃァいけないンで難しいです。
 板を削った後の寝たり起きたりのトコ迄は何度も稽古してたンですが、そこから先へ進めませんでした。はい、電車の中だったり布団の中だったり、起きてちゃんと演らないからいけないンですけどね。そしていつもなら、毎月やってる稽古会でサラえたンですけど、12月は稽古会が開けませんでした。おまけに横浜の会では覚えたばかりの『短命』を演るンで、その稽古もしなくちゃァならない。又々落ち着いて大黒の稽古が出来ない。本当に、大黒の噺なンだから、『黄金の大黒』の間違いでしたァって演っちゃおうかと思いましたよ。
 15日の横浜の会が終わったンで、サァ、頑張って稽古しよう!取り敢えずサゲ迄何とか演らなければ。Twitterで呟いた様に、ホントの一夜漬けみたいなもンで、学生時代を思い出しましたよ。
 当日です。マクラをどうしよう?ウン、『ねずみ』のマクラの一部を使って入ろうと、そう決めて高座に上がりました。こんなドキドキのネタ下ろしなンて初めてだ。大概は何処かで一席終いまでサラってるもン。サゲ迄演った事ないなンて、なんて乱暴なンだ。
 ほら、いきなり忘れた、甚五郎の最初の師匠の名前、玉園棟梁が先に出て来ちゃって思い出せない、思わず正直に言っちゃった。そうしたら前列上手のお客様が
「墨縄」
と、教えてくれた。ありがてぇ〜、と思いましたね。そこで笑いが来たので少し落ち着く事が出来ました。後は必死に間の空かぬ様、言葉を探しながら話していましたが、良く笑って戴いて、お客様に助けられサゲ迄演らせて戴きました。前半後半、少しづつ詰めたのに30分余りありましたかね、この一月で体重が増えてしまい、足が痺れて立てなくなっちゃいました。これもチョット恥ずかしい。
 終わってみて、これはもう少し手を加えれば自分のモノになりそうな気がしました。来月も新年を迎えてしまうので、稽古会が開けないかもしれませんが、何処かで又挑戦したいと考えております。その時には是非聞き比べて下さいね、汚名返上させて戴きますから。

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posted by 抜き打ちの龍 at 20:26| 東京 ☀| Comment(4) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
今晩は〜。
昨日はお疲れ様でした〜!

昨日は師匠が名前を忘れるという貴重なシーンを見せていただきました〜。ハハハ。
師匠が思うほどお客はそんなこと重要じゃないんですがねえ。
大名人達もそんなの沢山記録として残っちゃってるくらいですから。

やっぱ重要なのはどう演じたかじゃないでしょうか。そこはきっちりやっておられて感心しました。いやお世辞抜きに。

この噺、まわりの棟梁やら大工達のほうが出番が多く、この人達の甚五郎への接し方で間接的に甚五郎を描いてゆくんですかね。そう考えると甚五郎自信の所作は甚五郎という人を描くうえでのほんの味付け程度なんでしょうか。

いや、いい噺をお選びになりました。
またよく立ち向かわれました。
武道の世界では稽古にやり過ぎはありませんから(多分、歌舞伎や能も同じだと思いますが)、次回、よりパワーアップして観れることを期待しております!
Posted by 佐藤 at 2013年12月22日 22:03
好きな噺です。
正直言って、出だしで二つ目のネタ下ろしみたいと一寸思いましたが、落ち着いた後は聞かせました。未完成感はありますが、次への意欲も感じました。
師匠が挑戦する姿自体も感動でした。自分は53歳、会社の定年まであと7年で今迄の経験の在庫で仕事をこなしている所もありました。しかし、チャレンジは大事、自分への反省も込めての感慨深い一席でした。
Posted by あずき庵万十 at 2013年12月22日 22:35
佐藤さん、おはようございます。

 ありがとうございます、いつもコメントを戴き、これからの演出の参考にさせて戴いています。
 この噺は淡々としていて、演ってみると聞かせ処のない噺になっちゃうンで、聞く方より演っている方が退屈しちゃうンですね。それが幾ら噺を稽古しても、頭に入らない原因でした。で、嫌いになってました。
 でも、高座へかけたら、こうしてみようとかああしてみようと演出が見えて来て、楽しくなりました。
 そうですね、棟梁、大工、カミさんが甚五郎像を作って行く噺の様です。しっかり稽古して十八番に加えたいと思っています。ありがとうございました。
Posted by kikuryu at 2013年12月23日 06:29
 初めまして、あずき庵万十さん。いえ、当日お見え戴いたのだし、Twitterの方でご挨拶をさせて戴きましたね。
 本当に恥ずかしいモノをお見せしてしまいました。黒門亭を稽古の場にしちゃいましたもンね。それで気になって気になって検索してみたら、暖かい言葉を見つけて、ホッと致しました。
 私は去年還暦を迎えたので、又、生まれたばかりになったンだと思う事にしました。ホントに第二の人生です。今がとても楽しいです。これからも新しい噺に挑んで行きますので、どうぞ宜しくお願い致します。コメントありがとうございました。
Posted by kikuryu at 2013年12月23日 06:48
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